外国人の転校生が感じること
異文化コミュニケーション専門家 鹿内節子です。
ある番組でタレントAさん(ハーフ)女性が、日本の小学校に転校したとき、
友達になってくれた子に「そういうことは、ここ(日本)ではしないよ」となどと
教えてもらったと言っていた。
自分の容姿が外国人なので、なんだか溶け込めない思いをかかえていたAさんは
優しくて仲良くしてくれて、学校生活のことをアドバイスしてくれた友達に
感謝していた。しかし、
同じようなハーフの子が転校してきたとき、Aさんは、日本人の友達と距離をおいて
自分と同じ容姿、境遇の子と遊び始めた。そのときの心境は
「日本人の友達は、無理してハーフの自分と遊んでいるんだろう。
わたしよりほかの日本人と遊んだほうが楽しいだろう。
わたしは、同種のハーフと遊ぶほうが、みんな気楽だろう」そんな思いだったそうだ。
ハーフの子の心情は、自分から違和感を感じていて、日本人にはわかりあえない
何かがあったのだろう。壁をつくっていたこと。疎外感。
日本人同士だったら、「ただ、相性があわなかった。」で済むことだが、
人種が違う事の違和感を根底に、子供ながらにかかえていたのかと推察した。