「わかりあえないことから」がわかった
異文化コミュニケーション専門家 鹿内節子です。
平田オリザ著 「わかりあえないことから」を読みました。
日本語と日本社会の特質が鋭く指摘されています。
印象的だったのは、二重拘束(ダブルバインド)
会社が求めるコミュニケーション能力は、
異なる価値観の人に対しても、自分の主張を伝えることができる。
文化的背景の違う人の意見も、聞くことができる。
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その一方で、
日本企業の内向きな傾向は、上司の意向を察する。
会議の空気を読んで反対意見を言わない。
そんな尺度で運営されている。
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だから、新入社員はどう動いていいか
わからなくて、混乱するという指摘がある。
まさしく、日本人は複雑な価値観の中を泳がなくてはならない。
まして、外国人が会社内にある程度の比率で入ってくると
より複雑な要素がふえることは間違いない。
あらためて、コミュニケーションという、定義を
具体的に洗い出す必要があると思う。