コーチングを会議に使う
異文化コミュニケーション専門家 鹿内節子です。
2007年コーチング養成プログラム応用コースを
修了してわかったことは以下のことです。
13年後に、たくさんの方々と接してからの体験談です。
最初は、コーチングをビジネスで活用することができる
と思って受講したのです。
ビジネスで行きつくところは、人間関係です。
また、プライベートでも同様です。
最初は、どのように使うのかわからなかったのですが、
グループワークやマンツーマンの実践を
繰り返すと、普通の雑談ではなく、技術なのだと
理解できます。
その後、一番役立ったと思えるのが、
アクティブ・リスニングです。いわゆる傾聴ですね。
かつての私は、弁がたつほうで、相手の話を
さえぎったり、途中から自分の話にもってきたりで
迷惑な人、相手にフラストレーションを
与える人だったとわかりました。
話しやすい人の特徴をじっと見ていると、
「うん、うん」「そうよね」など、肯定しています。
本当の気持ちはどうなのかわかりませんが、
いきなり、「それは違う、そうかな?」のような
ことは言いません。
「正しいこと、人を正すこと」「正論を言うこと」
をいきなりしないで、まず、信頼関係を作ること
が大切なのは、コーチングで学んだことです
先生業の人の習性は、すぐに「はい、いいえ」を
言って正してしまうことなのです。
Teachingとコーチングは違うことも
わかりました。
「気持ち」は不思議なもので、「正しいこと」を
理路整然と言われても、心に入ってきません。
理屈より気持ちが先に来るからです。
理屈はわかった、でも、感情は拒否したり
動かなかったり、反発したりします。
無理に外から強制することはできません。
相手の内側にある、「やる気」に気づいてもらったり、
違和感に気づいてもらって、行動してもらうこと
ができればコーチはうまくいったと言えるでしょう。
「気づき」「行動」までが、人によって
ルートが違うこともよくわかりました。
その後、社会人のマンツーマン、パソコン講習など、「やる気」と
「練習方法」が必要な講義では、
相手を見て、学習動機を探り、コーチング手法を用いたとき
効果が発揮できることが実体験としてわかりました。
また、小さな会議でも、少人数なら「コーチング」の
傾聴と「各人のどうしたいか」という希望やビジョンを
共有することができて、「コーチング」は使える手法だと
いまさらですが、思っています。